静電植毛は、製品の見た目を美しくする「加飾効果」と、製品の機能性をサポートする「機能効果」があります。ここでは、それぞれの効果について詳しく説明します。
01「加飾」
ご指定の素材に静電植毛を行うことで、重厚な雰囲気や温もりを加えることができ、オリジナリティの高い製品を作ることができます。卒業証書やアルバムの表紙、指輪などを入れる宝石箱の装飾、壁紙、DVDボックス、携帯電話のカバーなどに。
02「結露防止」
植毛パイルの保水性は、製品の結露防止に役立ちます。例えば結露しやすいエアコンに静電植毛により表面処理加工を施した素材を取り付けることで、エアコン内部の部品からの結露を防ぐことができます。
03 「傷防止」
立体的で柔らかい感触の植毛を用いれば、製品が床を傷つけるのを防ぐことができます。また、使う場所によっては、傷をつけずに製品の滑りをよくするためにも使われます。掃除機の吸い込み口や、大切な宝石を傷つけないよう、宝石箱内部や展示スペースの内部にも採用されています。
04 「摩擦低減」
自動車のウェザートリップ部など、ゴムだと摩擦が強すぎる部分に用いられます。
植毛は使う材質によって、摩擦低減も用いられますし、滑り止めとしても用いられます。
05 「滑り止め効果」
植毛の摩擦防止効果を利用して、製品の滑り止めなどにも使えます。カーペットやハンガーなど、滑りやすくて困る!という場所や製品に採用されています。
06 「消音効果」
植毛のパイルには、消音効果もあるため、物がぶつかる音を軽減させることができます。コインボックスや、自動車内装部品のガタつき音や摩擦音防止などに採用されています。
07 「乱反射防止」
綺麗な写真を撮影するためには、光の乱反射を抑えなくてはなりません。植毛のパイルの乱反射防止効果を利用して、カメラのレンズフードコートなどに採用されています。
08 「遮熱・断熱効果」
熱くなりやすい製品をそのままにしていては、ユーザーの怪我につながる危険性があります。植毛パイルを用いることで、製品に断熱や遮熱効果を加えることができます。代表的な活用例としては、コタツのヒーターカバーです。ユーザーが触れやすい場所に採用することで、製品の安全性を高めることができます。